

暑い夏も終わり、そろそろ虫の声が聞こえてくる季節になりました。
ついつい秋の虫のすずやかな声を連想しますが、夏の暑さが倍増するような蝉の声もあります。蝉の声を聴くと夏が始まり、ツクツクボウシの鳴き声は夏の終わりを感じたりもします。気象庁では植物の開花日だけでなく、動物の初見日・初鳴日も記録しているそうです。
日本には、鳴く虫文化なるものがあります。
万葉集に始まり源氏物語に虫の歌や虫を愛でる話があります。
その後、江戸時代になると、貴族や大名の鳴く虫を楽しむ文化が庶民にも広がって、日本各地の虫聴きの名所に人が集まるようになり、孵化・飼育の技術も進歩し、江戸時代の中期には竹細工のかごに入れた虫売りが始まりました。
虫の音とは、虫の鳴き声のことですが、ご存じの通り鳴いているわけではありません。
羽などをこすり合わせたり、音を共鳴させたり、体を振動させる、外骨格を打ち付けるなど、様々な方法で鳴き声が作られています。
そして、鳴く目的はというと、オスが鳴き、メスを引き付けて繁殖することが主な目的。
そんなことを言ってしまったら無粋も無粋。
せっかくの秋の夜長、月を仰ぎながらしばし、虫たちの声に聴き入ってみませんか?
